春の湿気対策で、快適な夏を迎えましょう
冬の間は、どうしても建物の湿気の問題はついつい後回しにしがち。春になって天候が暖かくなると、家の修繕を始めたくなりますね!湿気対策の工事を始めるのに最適な季節です。壁のシミ、しつこい臭い、塗装の剥がれなど、 多くは湿気が起因しており、根本的な原因究明、対処が求められます。
壁に偏在する湿気の原因を究明
湿気は様々な経路で、建物内に侵入します。最も一般的な原因は以下のものです。
- 毛細管現象:建物基礎部に防水層が設けられていないと、毛細管現象により、土壌の水分が多孔質の素材でできた壁面内部を徐々に上昇します。老朽化した建物で特に顕著に見られる現象です。
- 外部からかかる水の浸入:雨水が壁の亀裂や損傷した継ぎ目から浸入します。
- 結露:空気中の過剰な湿気と換気の不備が原因で、カビの発生や躯体の劣化を引き起こします。
これらの原因の中でも、毛細管現象による水分の侵入は、特に発見、原因究明が困難です。この現象に長期間晒された建物は、構造的な劣化が引き起こされるため、迅速な対応が重要です。
なぜ春が湿気対策に適しているのでしょうか?
冬の寒さは壁内に湿気を滞留させやすく、通気性を悪くし、一般的に工事を難しくします。一方、夏の暑さは、時に材料の急速な乾燥や、まばらな硬化の原因となります。それに比べ、春の穏やかな気候は寒暖差が少なく、工事に最適です。
- 壁をつくる材料の適度な乾燥と硬化:寒暖差が小さい環境条件の下で左官作業を行えば、適度で段階的な湿気の蒸発もたらされ、材料の急激な乾燥や硬化不良が起きません。
- より良い換気で湿度を抑える:窓を開けただけで、余分な湿気が取り除かれ、結露の発生が防げます。
- 夏の到来に備える:冬場に壁に蔓延していた水分が、夏の暑さによって急激に蒸発し、様々な問題を発生、悪化させることがあります。春に湿気対策をきちんとしておけば、快適かつ清潔な室内で暑さを乗り切れます。
地面から壁を伝って上がってくる厄介な湿気。効果的な対処法。
毛細管現象による湿気上昇が、壁の劣化を引き起こしている場合、最も効果的な解決策は、疎水性の製品を壁に注入し、防水バリアを壁内部に形成することです。躯体の通気性を保ちながら湿気の上昇を抑えます。
工事を開始する前に、次の点に注意することをお勧めします。
- 正確な診断を行う:どこに問題があるか調べ、その場所の湿度レベルを測定し、原因を明らかにします。
- プロによる調査:固体の材料からなる壁(コンクリート、レンガ、木材)の正確な水分量をプロが測定。滞留する湿気の量をさらに増やす原因となる吸湿性の高い塩分の存在有無も、同時に分析できます。
- 十分に換気する:換気の良い建物は湿気のリスクを低減し、壁の乾燥を促進します。
- 適切な製品を選択:建物の種類、築年数、問題の程度に応じて最適な製品を選びます。
CAPILASIL®:優れた効能が長期間持続
CAPILASIL®は、シランとシロキサンを主成分とし、壁に注入、含侵させる製品です。毛細管現象で引き起こされる壁への湿気の侵入を抑えるために開発されました。注入後、壁内部に深く浸透し、躯体の通気性を保ちながら、防水バリアを形成します。
こんなに沢山のメリットも:
- 外壁を激しい雨から保護
- 凍結による損傷やひび割れリスクを防止
- 壁躯体の通気性を確保し、結露の発生を抑制
- 断熱効果の向上:乾燥した壁は熱を保持しやすくなり、暖房費の節約につながる
- コケやカビの発生を抑制し、塩分の白華現象を防止
- 外壁を清潔に保ち、水分と反応した塩分が染み出て白いシミとなる現象を防ぐ
CAPILASIL®シリーズの製品では、用途に応じて数種類の配合をご用意し、お客様のニーズや湿気問題の程度に応じて使い分け、最も効率のよい最善策を提案。外壁やテラスの洗浄、あるいは湿気対策など、多様な施工条件下においても、CAPILASIL®は条件に応じた解決策を提供します。
快適な室内環境のために今すぐ行動を!
ジメジメした湿気を壁に感じたら、夏の暑さが問題を一時的に解決したかのようにカモフラージュする前に、春のうちに対策をとりましょう。早めの対応は、持続的な建物の保護はもちろん、住環境を快適にし、大切な建物の資産価値を守ります。
湿気の原因を究明し、適切な処置の見極めに時間をかけることで、構造的な損傷を防ぎ、室内の空気の質を改善し、将来的に大規模で高額な修繕作業を回避します。
お問い合わせ:japan@beal.be