MORTEX®ブランドが900㎡の休憩スペースに採用されました。
大阪万博(10月中旬まで開催)の休憩所4 、900㎡の公共スペースにおいて、当社のMORTEX®がさりげなく存在感を放っています。ここは静けさを求める訪問者が起伏のある風景と繊細な日陰の中で一息つける場所となっています。

MORTEX®ブランドの仕上げ材がこのプロジェクトに採用されたのは偶然ではありません。構想段階から、日本の建設会社である加登脇建設は、機能性と美観を兼ね備えた素材を求めていました。ひび割れに強く、色褪せず、周囲の自然環境に完璧に溶け込むもの。検討された選択肢の中で、MORTEX®のミネラル仕上げ材がすべての要件を満たしました。温かみのある土のような色調が、周囲の地面と調和し、日本の感性であるシンプルさと自然との調和を体現しています。
「当初、MORTEX® ブランドは検討対象外でした。伝統的なカラーモルタル、真砂土舗装や砂利樹脂舗装の処理を検討していましたが、ひび割れ、滑りやすさ、湿度による色調の変化など、技術的な制限に直面していました。日本の気候の変化を考慮すると、色の保持は大きな課題でした。MORTEX®は着色可能なので、創造の自由度が大幅に向上しました。正確に調整された顔料を組み合わせることで、環境に適した安定した土のような色調を維持することができました。MORTEX®塗料の使用アイデアは、知人とのカジュアルな会話から生まれました。彼は塗料の仕組みについて説明し、技術的な特性を議論する中で、アイデアが閃きました。結果的に、これは大成功でした。 」
–プロジェクトマネージャー 加登脇 慎一

MORTEX®の施工に熟練した日本の職人チーム、特にMORTEX®のトレーナーである石原左官とRibre社との協力はスムーズに進みました。最終デザインを確定する前に、3~4つのサンプルが開発されました。
この休憩スペースの建設には、3,570人もの人が携わり、299日間の工事を要しました。トイレの洗面台にもMORTEX®の仕上げが施されています。最も忙しい時期は2024年11月から12月で、内外の工事が同時に進行したため、調整が特に困難でした。全体像を把握するため、建物内に仮設事務所が設置されました。
1999年から、当社は日本市場に製品を販売しており、この厳しいけれども刺激的な市場に、特に注力しています。現在、日本国内に17の販売代理店と8名の公式トレーナーを擁し、毎月4回以上のトレーニングを実施しています。これらのトレーニングでは、MORTEX®とBEALSTONE®の使用方法を指導しており、年間で約500人の施工者が日本国内でトレーニングを受けています。さらに、ベルギー本社でも、各回10名程度を対象に、年4回のトレーニングを実施し、専門知識の深化を図っています。
「私たちの製品が、万博の中でも特に目立ち、頻繁に使用される場所に採用されたことは非常に特別なことです。これは、最高の製品を目指して長年努力してきたR&Dチームの成果であり、国際的なパートナーとの協力関係がますます強化されてきた結果でもあります。」
– Barbara Thiry、BEAL International CEO

当社の製品、当社の地域、地元の産業、そしてより広くは当社があるベルギーが、世界的な舞台で注目されることは、私たちにとって大きな喜びです。ベルギーのものづくりが評価され、ナミュール地方のフェルネルモンで設計・製造された当社の製品を世界へアピールする素晴らしい機会をいただけましたことに感謝いたします。
この休憩スペースを実際に体験したい方は、2025年10月13日まで大阪万博にご来場ください。

プロジェクトクレジット:
- 設計:合同会社MIDW一級建築士事務所+Niimori Jamison
- 施工:加登脇建設株式会社
- 撮影:Yosuke Ohtake