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MORTEX®コーティングの汚れ:原因と対策
1. 汚れの原因
MORTEX COLOR 2-Nの膜に付着する汚れは、表面の仕上げ方、特に籠手波が荒く、凹凸の激しい表面に下げた際に顕著に現れます。MORTEX® 製品は、非常に肌理の細かいものから、荒々しい表情まで、千差万別な仕上げ方法が可能です。肌理細かく、表面が締まっていればいるほど、汚れ成分が入り込む要因となる微小な穴や空隙が少ないため、汚れがつきにくい状態になります。
テクニカルレイヤーを作る際(床や浴室での施工)でも、表面に空隙がある状態では、適切な施工が行われていないと言えます。弱点のある場所では防水性能は保たれず、汚れもつきやすい状態になるでしょう。
床を凹凸の激しい状態に仕上げた際、使用してすぐに汚れが目立ってくるでしょう。床タイルに深い目地がある場合や、トラバーチンのような穴が多い石を床材に使用した際と全く同じ状況になります。
表面的な手入れ清掃ばかりで、定期的に徹底洗浄を行わないと、隙間の奥に付着した汚れは残り、時間をかけて堆積、乾燥を繰り返すことで、やがて固形化します。そのような固形の泥のような状態になると除去することが大変難しくなります。 2.どのように汚れを防げますか?
徐々に汚れが染み付いていくことを防ぐには、表面を滑らかにしあげること、そして適切な汚れ防止加工を行うことが最適です。
本施工に入る前に、施工者に見本制作(最低80x80cm角程度の大きさのもの)を依頼し、エンドユーザーのお客様に同意を得るプロセスを取ることを常にお勧めしています。
汚れが頻繁につく床の表面(庭の出入り口など)を、凹凸が激しい表面に仕上げることはお勧めしません。
MORTEX COLOR 2-Nによるテクニカルレイヤー2層目の上に、肌理の細かいMORTEX COLOR 2-F2で仕上げの塗布を行うと、表面は滑らかになり、微小の穴のない、よく締まった表面になります。
もし微小な穴がある場合には、施工者はその穴内部にも適切な汚れ防止剤がきちんと塗布されるよう注意しなければなりません。