24. MX07 – ニスで汚れ防止加工されたMORTEX®コーティングに、染みや汚れがつくのを防ぐためには?
ニスの汚れ防止効果をより的確に作り出すためには、塗装の標準的かつ一般的な方法を尊重しつつ、 www.bealinternational.com に公開掲載されているテクニカルデータシートの説明に従って塗布しなければなりません。
引っ掻き傷や衝撃で破損したニスの表面には、汚れ防止効果が保たれず、汚れや染みが染み込んでしまいます。この様に付着した汚れや染みは、除去するのが大変困難であり、不可能なケースもあります。
各製品のテクニカルデータシート(www.bealinternational.com)をよくお読みになり、ご使用の際には十分に注意してください。
効果的に汚れ防止加工を行うためには、
– 下地を完全に硬化、乾燥させるまで適切な養生時間をとり、ニスを塗装する表面を汚れや埃の無い清潔な状態に準備します。
– 適切な刷毛やローラーを選び、刷毛目やローラー跡が残らない様に段階的に力を緩めながら、塗り方向を縦横に順次交差させ塗り作業を進めます。
– 凹凸の激しく、且つ、小孔の沢山ある表面に仕上がった面にニスを塗り付ける際、刷毛やブラシの頭で軽く叩きながら圧力をかけて、空洞となった部分の内部にニスを入れ込む作業が必要です。 この作業を行わないと、水や油脂がこれらの穴から侵入してしまいます。そのように保護剤の膜の下に広がってできた染みや汚れを除去することは大変困難であり、完全に取り除くことはほぼ不可能です。
キーワード:MORTEX®、染み、ニス、ダメージ、傷
26. MX08 – ニスで汚れ防止加工されたMORTEX®コーティングに付着してしまった汚れを落とすには?
ニスで汚れ防止加工されたMORTEX®コーティングに汚れや染みがついた場合は、傷や衝撃によってニスの膜に隙間の生じてしまった結果の汚れの侵入、あるいはテクニカルデータシートに記載されている手順や方法を遵守せずに行われた施工不良、が原因である可能性が高いです。
これらによって生じた汚れを取り除くためには、人工ダイヤモンドの施された研磨用ディスク等を使い、既存のニスを完全に取り除く以外、解決策はありません。
サンディングを行う前に、汚れた部分に吸収性の高い紙を何層も重ねて押し付け、毛細管現象を利用して汚れを吸い出す作業をお試し下さい(このFAQの「毛細管現象による汚れ吸い出し方法)を参照してください)。
吸い出しによる洗浄作業の効果が得られないと判断された場合、汚れた部分が完全に取り除かれるまでMORTEX®コーティングを研削研磨し、再び同様の汚れの問題が発生しないよう、新たにMORTEX®コーティングを、以前より平坦かつ滑らかに仕上げる必要があります。 その際、MORTEX COLOR F2を使用することにより、より滑らかな表面を容易に作り出すことができます。
MORTEX®コーティングを完全硬化、乾燥させた後(www.bealinternational.com に掲載されているテクニカルデータシートを参照)、適切な施工方法に従ってニスを塗布します。
注意:浴室やシャワー室などで防水性能を引き出しつつ施工している際には、研削、研磨によってMortex color 2Nの2層のテクニカルレイヤーの防水システムに損傷を与えてしまう可能性があります。その際にはその部分をきちんと補い、防水システムを復旧させる必要があります。
(各MORTEX®システムの違い、について参照)。
キーワード:MORTEX®、汚れ、ニス、ダメージ、傷、サンディング、研削研磨
29. MX09 – どのようなタイプの伸縮目地が、MORTEX®コーティング、またはMORTEX®コーティングと他の材料との間に使用できますか?
壁や床、什器などの接続部、周囲に回らす為の伸縮性目地やMSポリマー(天然石、ガラス用)は、材料の伸縮膨張で発生する動きに対処するために使用を推奨されています。また目地幅が大きいなど、必要な際は目地材をうつ前に、バッカーの使用をお勧めします。
上記の目地材は、従来のシリコーンと異なり、MORTEX®コーティングや他の素材の下地に油染みを発生させません。加えてMSポリマーは優れた防水性能を有しています。建物の構造的な動き(膨張収縮など)を緩衝するエキスパンション・ジョイントにも使用されるタイプの目地材です。
オイルの汚れ防止剤を使用される際は、その前に目地材を施工する必要があります。
浴槽やシャワートレーとの取り合いを施工する際には、Lアングルなどを使ってMORTEX®の縁との間に均等な3mm程度の幅を設け、MSポリマーで隙間を埋める方法をお勧めします。
目地材の施工は慎重に行ってください。必要に応じてバッカーを使用します。
吸水口など水栓金具の取り合いには、MSポリマーの目地材をうつ必要があります。
伸縮性のある目地材は定期的な点検を行い、必要な際は交換してください。
キーワード:ジョイント、エキスパンション、MSポリマー、